[7周年特別企画] アリー 人生逆転ゲーム(1)
アリー 人生逆転ゲーム(1)『ローラに忍び寄る危機』
「失礼します。アリーです・・・。」
「どーぞ、座ってくれ」
「はい・・・」
「あの・・・、用件っていうのは・・・」
「秘密だ」
「あの・・・、秘密って言われても・・・」
「フフフ・・・。これから話すコトがね、秘密。」
「あっ、はい。秘密・・・ですね。わかりました。」
「では、用件を話そう」
「まずは、この写真を見てくれ。誰だか判るかい?」
「え、ローラ?さんです・・・か?」
「そう、今、大ブレイクしている、『ローラ』だ。
わかるね?」
「はい」
「それで・・・、だ」
「その、ローラのコトで、困っているんだよ・・・
大ブレイクして人気が出るのは喜ばしいコトなんだケド・・・ね」
「どうやら、ある大物の目にとまったらしい。まあ、オレら下っ端には
誰なのか全く見当つかないけれど・・・」
「ローラが気に入ったらしい」
「・・・・・・」
「その人物は『ローラを紹介してくれ』と言ってくるらしいが・・・
困った事に
肝心のローラの方は頑なに拒否しているんだよなあ・・・」
「困るよなあー・・・
実に・・・、こまった問題に直面している。」
「・・・・・・」
「フフフ・・・。私の言っているコトが、ある程度理解できた
かな?」
「・・・はい。・・・なんとなく、は。」
「なんとなく・・・。か・・・。」
「なんとなくじゃ、オレの話がわかったのかどうか・・・
わからん・・・。もう少し
「いえ・・・。わかりました・・・
十分・・・」
「私が、ローラの代わりに『枕』をやれってコトでしょ・・・。」
「フフフ・・・。話が早いな。」